得体の知れない居心地の悪さ②義実家について
あの白髭の先生の病院に初めて行った時の診断は「鬱病」である。
「仕事で眠れない日が続いてしまったのだから、思考がおかしくなっても仕方ないですよ。」
「あまりにも働きすぎて、少し燃え尽き症候群のようになってしまっているのだと思います」
「少しゆっくりすれば良くなるでしょう」
と優しく言われた。
白髭先生は、目を見て、優しく言ってくれる。「大丈夫ですよ。良くなりますよ」
一年のうちゴールデンウィーク、お盆、お正月は必ず、義実家にて親戚一同約30名が集まり、酒を飲みまくる。
私はお酒が飲めないし、どこか一人居心地の悪さを感じていたので、夕食が終わった頃には娘を連れてお風呂へ行っていた。
この居心地の悪さが、初め何だかは分からなかった。
この義実家についての事柄を書くという作業は、実は私にとって辛い作業である。
2017年に発症することになるパニック障害は、この義実家の人々からの攻撃が起因しているからである。
夫が精神病を発症してから、義実家の人々にかけられた言葉は以下の通りである。
義父「あんたが悪いんじゃないか」
義母「あなたの言動がプレッシャーになる」
義妹「あなたの家の環境が悪い」
「あなたの食べさせているものが悪い」
「家の親戚全員あなたが悪いと言っている」
伯父「出て行け。2度と戻ってくるな」
私は、どんな悪いことをしたのか。いまだに分からない。
今でも、自問自答している。
そして、上記の人たちに尋ねてみても、「何も悪いことはしていないが、謝れ」というのである。
全くもって、意味が分からない。
そして、夫のことで困ったことがあると、必ず私の携帯に電話がかかってくるのだ。
夫は今、義実家に暮らしているが、例えば、朝起きてこない時にも私の携帯に電話がかかってくる。
というような具合だ。
もう、会うことはないであろう義実家の人々と過ごした日々が、私にとって「得体の知れない居心地の悪さ」を感じていた時間である。