dingodingoの日記

夫、双極性障害。その家族の日記。離婚までの道のり。

得体の知れない居心地の悪さ① 夫の双極性障害の始まりについて。

2016年夏。

会社で仕事をしていると、机の中で携帯が鳴っている。

私「今、仕事中だから」

夫「いいから、黙って聞いて!」

  「いい?今から早退しますって言ってきて!」

  「今、すぐだよ。早く!早退させてくださいって言ってよ」

  「俺はこのまま死ぬかも知れない」

  「大変なことをしてしまった。もうどうしようもない」

  「今から言う電話番号に電話をかけて、〇〇室長を呼び出して。」

  「わかった?」

  「いい?必ず電話をかけて」

  「もう俺はこのままじゃダメだから、今日、九州まで迎えに来てもらうようになると思うから」

私「は?」

夫「夫が死にそうになっている時に何なのその態度は?」

  「本当に冷たいよね」

ガチャ。ツーツーツー

 

尋常ではない。尋常ではないが、言っていることが支離滅裂で、どうしたら良いのか分からない。

とにかく、どこだか分からない電話番号に電話して、誰だか分からない人を呼び出した。

すぐにその人から電話がかかってきて、「僕が見てますんで、とりあえず大丈夫だと思います」と言われた。

そして親切なその人は、その日一晩中、夫と同じへやに泊まり、様子を知らせてくれていたのである。

 

家に帰って、その親切な人に事情を聞くと、仕事で九州に行ってから3日間寝ずに仕事をしていた上に、全てのことがうまく運ばずおかしくなってしまったと言う。その日は、取引先の従業員さんたちの前でキレて怒鳴り散らしてしまったらしい。

普段穏やかで、人前でキレる事もなかったから、自分でもびっくりしちゃったんじゃないでしょうか。。と言う事だった。

とにかく、今日は何をするか分からないんで、睡眠導入剤を飲ませて寝かせましたので、明日また様子を知らせます。との事でその日は電話を切った。

 

私は、そのまま義母に電話をかけ、明日九州まで迎えに行かなければならないかも知れない旨伝えると、「ふ〜ん。。あ、そうなの。」と興味なさそうに、「よろしくお願いします」と言われた。息子がこんな事態になっているのにとにかく興味を示さず、他人事のようで、常に上の空なのである。私は、イラついて、「一緒に行ってもらえませんか?」と聞いてみた。

義母「私は仕事もあるし、いけないわよ

私「私も仕事はあります」

義母「夫がそんなことになっているんだから、そんな仕事辞めちゃいなさいよ。食べさせてあげるわよ」続く