dingodingoの日記

夫、双極性障害。その家族の日記。離婚までの道のり。

過去日記2018年10月12日の日記

10/12
山奥の精神病院。
義母と夫と遠くまで遠足。
あの山奥までは車で1.5H。途中の駅で、地方からやってきた義母と夫を車に乗せて山奥まででかけた。
車内、夫はずっとしゃべり続けている。
すごいハイテンション。
気分が良いらしく、「世の中に嫌なことなんて今は何一つない」と言っている。
ものすごい幸福感らしい。

The躁状態である。

この日、本当は夫と義母を山奥の最寄駅で拾おうと思っていたけど、時間を合わせることに困難を感じた(2人とも時間の概念がない)ため、私が時間を潰しやすい駅を選んだ。

山奥の病院に到着して、受付を済ませ、先生の診療まであと35分しかないのに、これから蕎麦を食べに行こうという。
さっきまで「早くしないと先生に申し訳ない」と車中「まだ着かないのか」と繰り返していたくせに、間際になったら蕎麦屋に行ってしまう。
全くよくわからない。
蕎麦屋の居心地がよほどよかったのか、診療時間5分前まで出発しようとしない。
「○○家って、みんな時間にルーズなのよね~」と言っている。
この義母のことをこれほど奇知外だと思ったことは、初めてだったかもしれない。
本当に彼女は何らかの病気だと思う。

病室では、夫一人で1.5H先生と話していた。長いカウンセリングだった。
結局、病名は双極性障害双極性障害はカウンセリングでの治療はほぼ効果がなく、だいたいが薬での調整をしていく薬物療法だということだった。
ほかには、行動療法があって、自分の思考を自分でコントロールすることによって鬱の期間を軽くしたりする方法があるとのことだったが、まだ日本ではほぼ効果がないらしい。

カウンセリングの間中、待合室で義母と長い間話した。
この病気の始まりとか、これからどうしていったら良いのか等。でもほぼ意味不明。話をしているようで会話にはなっていないのである。

アロマをやらせたほうが良いとか、ハリ治療をしたほうが良いなどと言っていた。
けれど、本人が良いと思わないと効果は出ないのではないかと言った。
それなのに、アロマの話がどんどんエスカレートしていって「私がねずみ講をやるからそれをあなたが買えばよい」等、私にとって何のお得にもならない意味不明な事を言っている。

中でも、病気のきっかけは、息子の将来の夢が原因だと思う。という話にはほとほと呆れてしまった。
夫が何かのきっかけっで、自分の将来の夢を義母に話すことがあったという。
それは、「家族だけでい犬を飼えるような家を持ちたい」ということだったという。
それが夫のプレッシャーになったのだという。
そんな当たり前の夢が励みではなく、プレッシャーになってしまうのであれば、夫は結婚しないほうが良かったということになる。

また、些細なことなのだが、私が以前夫ともめたときに、「昔付き合っていた彼氏が私と別れた後に、ブラックカードを持つようになった話」をしたことがある。
なんでその話をしたのかというと、もしかして、私自身が夫の仕事がうまくいかない原因なのではないか?という話の一部なのである。
その彼氏はもともとすごい貧乏な時に私と付き合っていたのだが、別れた後にどんどん出世してしまったのである。
私が「さげまん」なのではないのだろうかと思ってしまうという話である。いまだかつてお金を持っている人と付き合ったことがないからである。
そして、その話を、夫は義母にしたのである。
「そんな話をあなたがしたから、息子には大きなプレッシャーがかかってしまった」という。
結局、なんでもかんでも、悪いことはすべて私のせいなのである。

この日、夫はリフォームできれいになった2Fを初めて見た。
自分が何か月も籠っていたあの暗い部屋である。
ほんの少しの間だったけど、部屋の中に入り「すげ~良い家みたい」と夫なりに感動していたようだった。
ただし、良い家みたいというのは、自分が購入した家について言うのなら良いかもしれないが、人が苦労して建てた家に対して言うものではない。
夫にはその意味はわからないのだろう。
少しだけお金を払ったというだけで、もう自分のものになってしまったとでも思っているのだろうか。

家を見た後、娘のリクエストでラーメンを食べに行った。
久しぶりに娘と夫が仲良く話している姿を見た。
実家での仕事の話を、娘に一生懸命話していた。